Antifungal Effect of Non-Woven Textiles Containing Polyhexamethylene Biguanide with Sophorolipid: A Potential Method for Tinea Pedis Prevention
ポリヘキサメチレンビグアナイドとソホロリピッドを含有した不織布の抗真菌効果:足白癬予防の有効となりうる方法
- 出典
- Healthcare (Basel). 2014;2(2):183-91. doi: 10.3390/healthcare2020183.
- キーワード
- 真菌付着、真菌感染症、足白癬、アドヒアランス、透過性、浸透性、セルフケア、フットケア
足白癬は、高齢者や糖尿病患者に多くみられる皮膚疾患である。予防には日常的な足洗浄が有効だが、入浴制限や関節可動域の制限、視覚障害などを持つ患者にとって困難な場合がある。さらに、皮膚のバリア機能により、真菌侵入の主要部位である角質層内の真菌を従来の方法で除去することは難しい。本研究では、ポリヘキサメチレンビグアナイド(PHMB)とソホロリピッドを含有した不織布の抗真菌効果、細胞毒性、浸透性、有効性を評価した。
皮膚モデルを用いて、異なる濃度のソホロリピッドを添加したPHMBの浸透性を評価したところ、ソホロリピッドは用量依存的ではないものの、PHMBの角質層への浸透を有意に促進することが確認された。
in vitroでの抗真菌効果では、皮膚モデルと白癬菌(Trichophyton mentagrophytes)モデルを用い、PHMB曝露時間を変化させて評価した。結果、PHMBは30分で有意な抗真菌効果を示し、細胞毒性は低いことが示された。
さらにin vivoでも抗真菌効果の試験が行われ、足白癬に罹患していない健常被験者4名を対象に臨床分離株の白癬菌(Trichophyton)を足に付着させ、次の4つの方法で洗浄を行い、真菌コロニー形成単位(CFU)を評価した。①石けんによる洗浄、②PHMB/ソホロリピッド含有不織布による洗浄、③水道水で湿らせた不織布による洗浄、④洗浄なし。その結果、②PHMB/ソホロリピッド含有不織布による洗浄は④洗浄なしと比較して、①石けんによる洗浄と同等レベルで有意に真菌数を減少させた。
これらの結果は、PHMB/ソホロリピッド含有不織布製品が、臨床現場における足白癬予防に有用であることを示唆している。

