文献紹介

病原体別

Pandemic 2009 Influenza A (H1N1) Virus among Japanese Healthcare Workers: Seroprevalence and Risk Factors

日本の医療従事者におけるパンデミックインフルエンザウイルスA(H1N1)2009:血清陽性率およびリスク因子

2009年、インフルエンザH1N1(2009)がパンデミック状態となり、WHOはフェーズ6の警戒態勢を敷いた。医療従事者はインフルエンザH1N1感染者との濃厚接触の機会が多いため、インフルエンザに感染する可能性が一般の人よりも高い。また、患者から医療従事者への伝播は個人防護具(PPE)の不適切な使用が原因である可能性がある。この研究は、救急病院施設でインフルエンザウイルスH1N1(2009)感染のリスクが最も高かった職種を確認することを目的としている。
H1N1(2009)ワクチン接種前の救急病院の医療従事者461人を対象に調査した。H1N1(2009)ウイルスによる血清陽性反応、性別、年齢、職種、部署、個人防護具(サージカルマスクおよび手袋)の使用法、および季節性インフルエンザ予防接種歴の項目により、リスク因子を評価した。また、医療従事者461人を小児科スタッフ(147人)、救急処置室スタッフ(66人)、内科スタッフ(142人)、他の医療部門スタッフ(83人)、患者と直接接触しないコメディカルスタッフ(23人)に分類し、どのスタッフのリスク因子が高いか評価した。その結果、医者と看護師においてH1N1(2009)ウイルスによる血清反応陽性のリスク因子が最も高いことが分かった(オッズ比5.25 [95%信頼区間1.21-22.7])。血清反応陽性のリスク増加は、小児科、救急処置室、内科スタッフで確認された(調整オッズ比1.98 [95%信頼区間1.07-3.65])。また、リスクは季節性H1N1ウイルスに対する高力価抗体を持っている医療従事者でより高かった(オッズ比1.59 [95%信頼区間1.02-2.48])。H1N1(2009)ウイルスに対する血清陽性率は、医療従事者の職業リスク因子に関係していることがわかった。

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