Efficacy of ethanol-based hand foams using clinically relevant amounts: a cross-over controlled study among healthy volunteers
臨床的に想定される使用量でのエタノールベースの泡状手指消毒剤の有効性:健常者を対象としたクロスオーバー比較試験
- 出典
- BMC Infect Dis. 2010 Mar 26;10:78. doi: 10.1186/1471-2334-10-78.
- キーワード
- 手指衛生、手指消毒、泡状、フォーム状、低濃度アルコール、EN1500
本研究では、62%エタノール含有の泡状手指消毒剤を対象に、使用量と手指が乾燥するまでの時間の相関関係を明らかにすること(目的①)、さらに30秒間で乾燥する量を用いた場合に欧州標準化委員会(CEN)が定める欧州規格EN1500を満たすか検証すること(目的②)を目的とした。目的①では、14名の被験者が4種類の泡状手指消毒剤をメーカー推奨量で使用した結果、平均使用量は1.78~3.09g、平均乾燥時間は37~103秒であり、使用量と乾燥時間との間に有意な相関が認められた。また、30秒間で乾燥する使用量は約1.6gと推定された。目的②では、15名の被験者の手指を人工的に汚染し、2種類の泡状手指消毒剤についてEN1500に基づき有効性を評価したところ、いずれもEN1500の有効性要件を満たさなかった。以上の結果から、62%エタノール含有の泡状手指消毒剤では乾燥に30秒以上要することが多く、臨床現場では使用量が少なくなる可能性があること、さらに使用量が少ないと十分な有効性を得られないことが示唆された。

