Nosocomial Serratia marcescens infections associated with extrinsic contamination of a liquid nonmedicated soap
非薬用液体石けん液の汚染が関係したセラチア・マルセッセンスによる院内感染
- 出典
- Infect Control Hosp Epidemiol, 21(3): 196-199, 2000
- キーワード
- セラチア・マルセッセンス、院内感染、医療従事者、手指汚染、石けん汚染
セラチア・マルセッセンス院内感染と汚染された非薬用液体石けん液の関連を調べるために、セラチア・マルセッセンス院内感染が発生した部門と発生しなかった部門において石けん液や石けん液ボトルポンプについて細菌培養を行っている。また、医療従事者の手洗い前後の手指の細菌培養も行っている。
65個の液体石けんおよび液体石けんボトルポンプ(うち42個は院内感染発生部内のもの)の細菌培養を行った。その結果、液体石けん10検体(15%)、ポンプ9検体(14%)からセラチア・マルセッセンスが分離され、そのうち液体石けん8検体、ポンプ8検体は院内感染が発生した部門のものであった。さらに、63名の医療従事者を対象に手洗い後の手指の細菌培養を行なった結果、15名(24%)からセラチア・マルセッセンスが分離された。手洗い後の手指汚染の危険性は、液体石けんが汚染されていた場合は汚染されていない場合の3.5倍(P=0.11)、ポンプが汚染されていた場合は汚染されていない場合の54倍(P<0.001)であった。ボトルポンプ汚染とセラチア・マルセッセンス院内感染は有意に関連性を認めた(p=0.006)。また、石けん液汚染とセラチア・マルセッセンス院内感染についても有意ではないものの関連性が示唆された。
非薬用液体石けん液の汚染により医療従事者の手指を介したセラチア・マルセッセンス伝播につながったことが示唆された。このことより非薬用液体石けんの適切な使用と、アルコール手指消毒の励行が推奨される。
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