Effectiveness of multifaceted hand hygiene interventions in long-term care facilities in Hong Kong: A cluster-randomized controlled trial
香港の長期療養型施設における、多角的な手指衛生介入の効果:クラスター・ランダム化比較試験
- 出典
- Infect Control Hosp Epidemiol, 33(8): 761-767, 2012
- キーワード
- WHO、手指衛生、介入、遵守率、長期療養型施設
WHOが掲げる長期療養型施設の医療従事者に対する手指衛生推進のための多角的な戦略について、その効果を決定するべく、香港の老人ホームにおける手指衛生介入による遵守率の変化について評価している。
2009年11月~2010年7月の期間、香港にある18の老人ホームを無作為に2つの介入施設群と1つのコントロール施設群として割り当てて調査を行った。また、罹患率比の計算には、2007年~2010年の病名告知データを使用した。
介入ではWHOの多角的な戦略を採用した。介入施設群のすべての施設に提供したものは以下のとおりである:アルコール手指消毒剤(設置用および携帯用)、手指消毒剤用ホルダー、携帯用コードリール、手指衛生の必要な場面や適切な手技などを絵で表したポスター、手袋(介入施設群1には微量パウダー含有手袋、介入施設群2にはパウダーフリー手袋)、教育用資料。また手指衛生に関する講義・ビデオ視聴、直接観察調査実施時の迅速なフィードバックなどが行われた。なお、直接観察調査は訓練された看護師たちにより行われた。
直接観察では合計11,669の手指衛生機会が観察された。手指衛生遵守率について、コントロール施設群では19.5%から21.6%に推移したのみであった一方、介入施設群においては、介入施設群1では27.0%から60.6%、介入施設群2では22.2%から48.6%との向上が見られた。提供した手袋の種類による手指消毒剤使用に関する影響に大きな影響はなかった。また介入後は、呼吸器疾患のアウトブレイクやMRSA感染症(入院を要するもの)が減少した。
WHOの多角的な戦略に則った介入は効果的であることが認められた。
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