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セミナー・展示会情報

「第39回 日本環境感染学会総会・学術集会」開催レポート

 2024年7月25日(木)~27日(土)に国立京都国際会館にて、第39回日本環境感染学会総会・学術集会が開催されました。サラヤはランチョンセミナーの共催と出展企業として参加いたしました。

学会全体を通して

 第39回日本環境感染学会総会・学術集会は、“楽しく学ぼう感染症対策 〜集え、京都へ!〜”というテーマで、コロナ禍という困難な時代を経て、参加者が楽しく学べる集会を目指し、活気あふれる議論の場となるべく、会場開催とオンデマンド配信を併用した形式で開催されました。
 また、2024年能登半島地震に関連した、復興応援企画やワークショップ・講演、石川県の能登を舞台にした漫画とのコラボレーション企画も実施されました。来場者プレゼントでは、「がんばろう のと」と印字されたコングレスバッグが贈呈されました。

サラヤ㈱共催ランチョンセミナー
日時 2024年7月26日(金)12:25~13:25
会場 第3会場(国立京都国際会館 本館B1F「さくら」)
演題1 診療報酬、介護報酬、障害報酬における連携(30分)
演者:四宮 聡 先生(箕面市立病院 感染制御部)
座長:大石 貴幸 先生(神奈川県済生会横浜市東部病院 TQMセンター 感染管理対策室)

四宮 聡 先生
演題2 ICTラウンドにおける業務の効率化・DX推進(30分)
演者:大石 貴幸 先生(神奈川県済生会横浜市東部病院 TQMセンター 感染管理対策室)
座長:四宮 聡 先生(箕面市立病院 感染制御部)

大石 貴幸 先生

講演より

 1演題目は四宮 聡 先生に、感染対策に関連した診療報酬改定の概要、介護・障害者サービス等報酬の概要、感染対策担当者への影響と対応についてご講演いただきました。例えば介護・障害者サービス等報酬の概要では、高齢者施設等感染対策向上加算や障害者支援施設等感染対策向上加算が新設され、両加算において感染対策向上加算取得医療機関から研修や実地指導を受けることが要件に入っていることから、該当医療機関における対応が課題であり、「沢山の連携施設があるなかで、必要なプロセスで部分的に支援するという効率的な関わり方が今後必要になってくるのではないか」といったお言葉がありました。
 2演題目の大石 貴幸 先生によるご講演では、ICTラウンドにおける現状の課題や、業務効率化・DX推進についてご紹介いただきました。ご講演の中では、大石先生・四宮先生が作成に携わられた、職業感染制御研究会の『個人防護具適正使用チェックリスト』や、弊社で2025年にリリースを予定している感染対策のマネジメントシステム『ManGo感染対策』について、実際の画面を用いながら詳細をご説明いただき、参加者の多くに興味を持っていただけました。
 講演後のアンケートで、“ICT ラウンドや感染対策の地域連携について課題があるか”という質問に対し、回答者の67%が「課題がある」と回答され、その理由として、フィードバック報告書の作成に時間がかかる、業務負担が大きいといったご意見が多くみられました。その他にも、ラウンドのチェック内容や、施設間/部署間/職種間連携といったことを課題として挙げていただいており、各施設さまざまなお悩みを抱えておられることを把握することが出来ました。

受講者の声(抜粋)

四宮先生ご講演
  • 介護、診療、障害報酬について整理が出来ました。
  • 診療報酬加算取得を行うためICNの負担が増えているが、四宮先生の効率よく施設へ介入していく関わりを学べ、肩の荷が少し降りました。
  • 多くのご施設と連携されている四宮先生だからこその効率的な支援は大変参考になりました。
大石先生ご講演
  • チェックリストやアプリを活用して日々の業務を簡略化したい。
  • ラウンドのDX化の進め方について、考えていかないといけないと思いました。
  • ManGoを知らなかったので取り入れてみたい。

※2024年12月20日(金)17:00までの公開とさせていただきます。

展示
 展示ブースでは“感染対策のトータルソリューション”をテーマとし、手指消毒剤や除菌クロス、機器といった製品紹介だけでなく、今後リリース予定の『ManGo感染対策』新モニタリングシステム『Compleo Plus』など、医療従事者の潜在的課題にアプローチするシステムソリューションを初公開しました。
 システムの内容説明に加え、デモを実施し、実際に操作もしていただきました。

 また、Medical SARAYAは2024年5月24日に Instagramのメディカル公式アカウントを開設しました。 今回の展示ではInstagramをフォローいただいた方に、新作の多剤耐性アシネトバクターのぬいぐるみをプレゼントする企画を行いました。サラヤが制作するバイキン・ウイルスのぬいぐるみは、可愛い!面白い!だけではなく、感染管理認定看護師の方々から「院内の啓発に使える!」とご好評をいただいており、今回も大盛況でした。

  • 除菌クロスサラヤ ジアクロス(含浸タイプ)

    次亜塩素酸ナトリウム配合の専用液をクロスへ含浸させる手間を省き、安全性にも配慮

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  • 感染性廃棄物回収容器サラヤ針捨てBOX

    針や鋭利物を取り扱う医療従事者のために、CDC(米国疾病管理予防センター)のNIOSHが求める機能性・アクセスの容易さ・視認性・便宜性が考慮された、針刺し切創防止用の廃棄容器

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  • ベッドパンウォッシャーCLINOX 3A AUTO

    上開き式の自動開閉扉を採用しており、限られたスペースに設置可能

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  • 入浴・シャワートロリーCarevo®

    寝たままの患者や利用者に快適なシャワーを提供し、介助者も人間工学的に効率良く作業ができるよう設計

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Medical SARAYA事務局より

 弊社のランチョンセミナーにご参加、および展示ブースへご来場いただきました皆様に改めて御礼申し上げます。ランチョンセミナーおよび展示ブースにて頂戴しました多くのご意見、ご要望は今後の弊社の事業や商品開発に役立てていく所存でございます。

 来年は“感染制御:サイエンスに高め、文化として育む”をテーマに2025年7月10日(木)~ 12日(土)にパシフィコ横浜 ノース・展示ホールにて開催されます。メーカーとして感染対策に取り組む皆様へのお力添えができるよう励んで参りますので、今後とも、一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。