専門家に聞く!感染対策AtoZ
感染症を理解する上で重要な微生物や検査について、第一線でご活躍されている先生方に解説していただきます。
日ごろの学習や困ったときの手引きとして是非ご活用ください。
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最新の記事
- 第18回:医療現場の環境整備におけるノータッチ技術の活用
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病院環境中には多種多様な細菌が存在し、かつてはこれらの細菌が病院感染の原因菌として重要と考えられてきました。しかし1900年代には床や壁などに付着している細菌と病院感染の発生には関連がないとされ、また消毒薬を用いて環境の消毒をしてもすぐに元の状態に戻るとして、環境を消毒する意義はないとされてきた時代もあります。......
記事一覧
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- 第17回:次亜塩素酸水と新型コロナウイルス
- 新型コロナウイルスの感染拡大は、様々な物資の供給不足を招きました。その代表的なものとしては、マスクと消毒薬が挙げられます。マスクは中国にその生産の大部分を依存し...続きを読む
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- 第16回:日本におけるCOVID-19の現状と感染対策 ー 緊急事態宣言解除を迎えて ー
- 2019年12月に中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は数ヶ月の間に急激に世界に広がり、全世界の感染者数は本原稿執筆時において約37...続きを読む
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- 第15回:個人防護具(PPE)が少なくなった時にすべきこと-新型コロナウイルスの世界的拡大を鑑みて-
- 2020年3月14日現在、全国的に個人防護具(PPE)や手指消毒薬をはじめとして、感染対策に必要な物品が不足している状況が続いています。少なくとも、筆者の施設と...続きを読む
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- 第14回:新型肺炎の概要と感染対策【2020年2月速報】
- これまでヒトに感染するコロナウイルスには「通常型ヒトコロナウイルス」が4種類(229E, NL63, OC43, HKU1)、「それ以外のヒトコロナウイルス」が...続きを読む
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- 第13回:経営的視点から見た感染対策の意義
- 当院は、沖縄県の国立大学病院/特定機能病院として感染症診療やがん治療などを中心に、地域に根ざした高度な医療の提供を担っています。病院長就任前より感染対策に従事し...続きを読む
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- 第12回:ハンドケア 手荒れ外来の開設と今後の展望について
- 感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)による病棟ラウンド時、手指衛生の直接観察と同時に職員の手荒れの有無についても確認したところ...続きを読む
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- 第11回:抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の取り組みについて
- 当院は、以前から感染対策実働チーム(Infection Control Team:ICT)で抗菌薬適正使用を推進していましたが、ICTの枠を超えてさらに踏み込ん...続きを読む
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- 第10回:手術時手指消毒 国内の手術時手指消毒の現状と今後の展望について
- 2005年、大久保憲先生等が全国の300床以上の1,616病院に対し、院内感染対策関連の省令改正に伴う各医療施設の対応についての調査を実施し、その調査内容の1つ...続きを読む
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- 第9回:薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
- 薬剤耐性菌が世界中に拡大しており、治療に現在使用可能な抗微生物剤が効かなくなってしまう可能性があり、医療の質や安全面で大きな問題となっています。薬剤耐性が拡大し...続きを読む
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- 第8回:劇症型溶血性レンサ球菌感染症について
- まず、STSSについてお話しする前に、レンサ球菌の分類と関連疾患について解説します。レンサ球菌のうち、ヒトへの病原性に関係するものの多くは、β溶血する菌群です。...続きを読む
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- 第7回:新規遺伝子型ノロウイルスGⅡ.17の概要と発生動向
- ウイルスの科(Family)、属(Genus)は、形態学的特徴、ゲノム構造などにより国際ウイルス命名委員会(International Committee on...続きを読む
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- 第6回:平成23年6月17日 厚生労働省通知「医療機関等における院内感染対策について」:改正内容とその背景
- 平成17年に厚生労働省医政局指導課長から出された通知「医療施設における院内感染の防止について」が改正されました。今回の通知は、院内感染対策を実施する上で参考資料...続きを読む
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- 第5回:感染対策で臨床検査技師に求められること
- 検査部は感染症などの疾患の情報、検査の結果が一番最初にわかる場所です。それはつまり、そこが遅延すればすべてのチーム医療が遅れる...続きを読む
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- 第4回:インフルエンザ
- 2008年以前の、いわゆる通常の季節性インフルエンザは、11月頃から報告数が増え始め、1月、2月にピークを迎えて3月頃終息し、その後B型の...続きを読む
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- 第3回:多剤耐性緑膿菌(MDRP)
- 緑膿菌は、自然界、特にトイレや流し場といった湿った環境に高率に存在する細菌です。例えばコンタクトレンズの保存液を培養すると検出されることが...続きを読む
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- 第2回:NDM-1産生菌の今後の動向
- NDM-1とは、ニューデリー・メタロ-β-ラクタマーゼ1(New Delhi metallo-β-lactamase 1)と呼ばれる酵素のこと。この酵素の働きに...続きを読む
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- 第1回:アシネトバクター感染症について
- 多剤耐性アシネトバクターの具体的な定義ですが、実はまだ決まっていません。現時点では、多剤耐性緑膿菌(以下、MDRP)と同様に...続きを読む