セミナー・展示会情報

「第28回 日本環境感染学会総会」開催レポート

2013年3月1日(金)〜2日(土)にパフィシコ横浜にて、第28回日本環境感染学会総会が開催されました。サラヤは「ランチョンセミナー」の共催と「展示」への出展企業として参加いたしました。ランチョンセミナーでは、村上 啓雄先生(岐阜大学医学部附属病院 生体支援センター長)に司会をお勤めいただき、笠原 敬先生(奈良県立医科大学 感染症センター 講師・感染対策室長)にWHO手指衛生5つのタイミングと直接観察法についてご講演いただきました。展示会場では、サラヤの主力製品・新製品を展示し、ご来場の皆さまに直接製品をご覧いただく良い機会となりました。

ランチョンセミナー、展示とも非常に多くの方々にご来場いただき誠にありがとうございました。

ランチョンセミナー

笠原 敬先生(奈良県立医科大学 感染症センター 講師・感染対策室長)に、WHOが推奨する患者領域内での手指衛生の5つのタイミング(my five moments for hand hygiene)および、その遵守の直接観察法についてご講演いただきました。直接観察法で得たデータの解析方法など活発な討論もあり、近年、手指衛生の遵守率調査を実施されるご施設や、実施を検討されているご施設が増えていることが伺えました。

日時 2013年3月1日(金)12:20〜13:10
会場 パシフィコ横浜 会議センター4F 第7会場(416+417)
演題 手指衛生 WHO手指衛生5つのタイミングと、直接観察法が教えてくれること
演者 笠原 敬先生
奈良県立医科大学 感染症センター 講師・感染対策室長
司会 村上 啓雄先生
岐阜大学医学部附属病院 生体支援センター長

講演より

手指衛生5つのタイミングそれぞれの説明および手指衛生が必要となる理由を解説していただきました。また、5つのタイミングにおいて1番重要なコンセプトは医療領域と患者領域であり、医療領域と患者領域の間で微生物を行き来させないことが大切であること、適切なタイミングでの手指衛生の有無によって何が変わるのか理解することの重要性についてお話いただきました。

また、動画やチェック用紙を実際にスライドに表示させながら、直接観察法の実施方法やポイント、自施設での工夫をご紹介いただきました。直接観察法により、手指衛生の遵守状況を数値化することで、対象の傾向や、経時的変化を確認することができ、何かを改善したい時は数値を出すことが有用であることをご教授いただきました。

受講者のアンケート

WHOの手指衛生の5つのタイミングを存知でしたか? (n=81)
自施設で手指衛生の遵守を阻む要因はどのようなことだとお考えですか?(複数回答可) (n=81)
手指衛生の遵守率向上のために自施設で行った取り組みを教えてください(複数回答可) (n=81)

受講者の声

  • タイミング、遵守率調査についてよく分かりました
  • 動画を用いた細かい説明で直接観察法の具体例が見ることができて理解しやすかったです
  • 直接観察法を実施したいので、まず自分でトレーニングしたいです(評価できる目を養う)
  • 看護必要度(患者の重症度)に応じた手指衛生の目標回数を出して、それを目指すようなスタッフへの働きかけができれば良いと思います
  • 直接観察法をケアラウンド時に用いようと思います
展示

展示ブースでは、手指衛生、個人防護具(PPE)、医療器具洗浄、環境衛生の製品や冊子などを展示しました。今年も手指衛生関連の製品に興味を示される方が多く、手指衛生に対する関心の高さは依然と強いことを再認識いたしました。

Medical SARAYA事務局より

お忙しい中、弊社のランチョンセミナーおよび展示ブースにご来場いただきました皆さまに改めてお礼申し上げます。
毎年多くの参加者の皆さまとお会いできる機会に感謝いたしております。ランチョンセミナーおよび展示にて頂戴しましたご意見、ご要望は今後の弊社の事業に役立てていく所存でございます。
今後とも、一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。