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感染症info

ノロウイルス

ノロウイルスとは

一般的に「ノロウイルス」と呼ばれるウイルスは、カリシウイルス科ノロウイルス属ノーウォークウイルス種のうち、ヒトに感染するものを指します。
ノロウイルスはノンエンベロープウイルスのため、消毒薬に対する抵抗性が高いという特徴があります。また、培養できないため、ウイルスを分離して特定することが困難です。

ノロウイルス感染症の特徴

ノロウイルスによる感染症は、五類感染症の定点把握疾患に位置付けられている感染性胃腸炎の一つです。ノロウイルスは汚染された2枚貝の生食、汚染された手指や環境面を介して感染します。特に冬季に多いですが、1年を通して発生し、幅広い年齢層に胃腸炎をおこします。ノロウイルスは感染力が非常に強いため、10~100個という少量で発症します。ノロウイルスに感染すると、24~48時間ほどの潜伏期間ののち、嘔吐や下痢が主症状として現れ、腹痛、頭痛、発熱などを伴うこともあります。症状が消失後も3~7日間ほどは患者便中にウイルスが排出されるため、二次感染にも注意が必要です。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎には特異的な治療法がないため、感染発生を予防することが大切です。特に、ノロウイルス流行期にはノロウイルスに対する効果が期待される薬剤を使用することで、アウトブレイク発生リスクの低減につながります。

潜伏期間 24~48時間
感染経路 経口感染、接触感染、飛沫感染、空気感染(塵埃感染)
症状 嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、発熱 など
感染症法 【感染性胃腸炎】五類感染症(定点把握疾患)

2015年11月