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HosCom 2024 vol.21 no.2

World Information

Efficacy testing of airborne surface disinfection procedures according to EN 17272

Dr. Florian H. H. Brill
Dr. Brill + Partner GmbH, Institut für Hygiene und Mikrobiologie
Mr. Henrik Gabriel
Dr. Brill + Partner GmbH, Institut für Hygiene und Mikrobiologie
Dr. Dajana Paulmann
Dr. Brill + Partner GmbH, Institut für Hygiene und Mikrobiologie

※本記事は、「HosCom 2024 vol.21 no.2(2024年7月発行)に掲載した内容です。執筆者の所属および記事内容は掲載当時のものであり、現在とは異なる場合があります。

日本語要約

EN 17272に準拠した空中からの環境表面消毒手順の有効性試験

医療施設の環境整備において、100年以上前からスプレーや清拭などマニュアル消毒の代替、あるいは補完として空間消毒が採用されてきた。現在は一般的にあくまで補助としての使用に限定され、隔離病室や手術室において日常的に行われる環境表面の洗浄・消毒に追加して実施される場合もある。近年では過酸化水素、過酢酸、オゾンといった様々な有効成分や技術の開発が進められている。従来のマニュアル消毒と同様、空間消毒も有効性試験を必要とするが、オゾン、次亜塩素酸、過酸化水素のように蒸気化して使用する薬剤は、拭き取りやスプレー式等従来の表面消毒剤に用いる試験方法は適していない。
1980年代初期、フランスの消毒標準試験法であるNF T 72-281(3)が確立された。この試験法はその後改良され、2020年6月にDIN EN 17272として発表された。しかしEN 17272で記されている試験の部屋は、病院用家具が設置されておらず病室や手術室を完全にシミュレートされていない。そのためEN 17272では現場ごとの検証を推奨している。
試験では、供試菌またはウイルスと有機負荷の混合物を試験デバイス(ステンレス製)に塗布し、乾燥させたものを消毒プロセスにさらす。試験液として、試験溶液を塗布したアプリケーションデバイスか試験液を発生させる装置のどちらかを用いることができる。これらを用いて消毒後、生残菌数またはウイルス数を測定し、未処理の対照と比較、そこでの対数減少係数(Rf)により有効性を評価する。試験では3つのプロセスチャレンジデバイスと供試菌を試験液から離れて設置されるように高さや距離が定められている。反応時間は消毒装置で設定されている処理時間となり、長くても15時間未満と決められている。
EN 17272では分布試験も実施される。黄色ブドウ球菌を摂取した4デバイスを試験室の隅(対角のコーナーに2つ、天井に2つ)に設置し消毒プロセスを行う。この試験では、5log以上の減少を達成しなければならない。分布試験は本試験と同時実施、または同一の試験条件下で予備試験として実施することもできる。
COVID-19パンデミックの際、自動室内消毒法に対する関心が著しく高まった。オゾンを用いた自動空間消毒では、バクテリオファージΦ6およびSARS-CoV-2の代用品としての牛コロナウイルスに対する有効性が試験で実証された。
空間化学消毒手順において、EN 17272は有効性試験を標準化する良い方法であり、感染対策としての消毒の安全性を高めることができる。

hoscom21-2-wi.pdf