HosCom

HosCom 2023 vol.20 no.2

World Information

The journey of hand hygiene in Mubende Regional Referral Hospital

Sr. BIIRA IDEREDA KATWESIGYE
Senior Nursing Officer, IPC Member, Mubende Regional Referral Hospital

※本記事は、「HosCom 2023 vol.20 no.2(2023年8月発行)に掲載した内容です。執筆者の所属および記事内容は掲載当時のものであり、現在とは異なる場合があります。

日本語要約

ムベンデ地域病院のエボラ出血熱と手指衛生に関する取り組み

ウガンダ共和国中西部に位置するムベンデ地域病院(以下、ムベンデ病院)は229床を有し、地域に暮らす約61万人へ医療サービスを提供している。
2022年9月20日、ウガンダ保健当局は、ムベンデ地域におけるスーダン型ウイルスによるエボラ出血熱の発生を宣言した。WHOや他のパートナー機関は専門家派遣や医療物資提供などウガンダ保健当局を支援し、国内でも地域隔離対策を行い、2023年1月11日、当局は流行終息を宣言した。
アウトブレイク中、合計164人の患者(確定例142人、推定例22人)が報告され、55人の死亡者が確認されたが、87人の患者が回復した。ムベンデ病院では6人の医療従事者が陽性と診断された。WHOはこうした医療現場を介した感染拡大防止のため、医療機関内の感染予防管理(以下、IPC)プログラムの向上を推奨している。
ムベンデ病院にも2010年からIPC委員会が存在するが、主にPPE着用や廃棄物処理に重点が置かれ、手指衛生は重視されていなかった。2016年からパートナー機関協力の元、手指消毒剤の院内製造、スタッフへの注意喚起やトレーニング等、本格的に手指衛生の実践を開始した。その結果、2016年には21.6%だった手指衛生遵守率は、2023年5月には54%に到達した。院内でもモニタリングを行い、手指衛生遵守率と医療関連感染は相関性があることを確認している。物資や設備の不足、スタッフ教育等様々な課題は残るが、戦略的に取り組み手指衛生遵守率の更なる向上を目指している。

hoscom20-2-wi.pdf