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製品情報

製品導入事例

ノロウイルスアウトブレイクを事前に防ぐための事前準備!

有馬高原病院
住所 〒651-1512
兵庫県神戸市北区長尾町上津4663-3
病床数 455床(精神396床・療養59床)
全職員数 病院354名、介護老人保健施設70名
手術件数 0件
病院のホームページ http://www.arimakougen.or.jp/

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有馬高原病院は兵庫県神戸市の六甲山を見渡す有馬高原に位置し、「愛の心で医療・福祉に奉仕を、和の心で協力一致を、励む心で創意工夫を」との病院理念のもと、総合的な精神科医療および福祉サービスを提供されています。
緑豊かな13万平米という広大な敷地の中には、医療・福祉施設だけではなく、農園や野鳥園などがあり、患者に癒しややすらぎも与える環境となっています。
 

導入製品
  • 速乾性手指消毒剤(手指消毒用速乾性アルコールローション)

    ウィル・ステラV

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ウィル・ステラV導入までの道のり

- ウィル・ステラVの導入を検討された背景は?

一昨年、施設内でノロウイルスのアウトブレイクが発生し、収束まで約1ヶ月を要しました。その際、対応に多大な労力とコストがかかったため、それ以降、二度とノロウイルスを蔓延させてはならないとう強い気持ちがありました。

そんな中、昨年サラヤさんに担当していただいた院内研修会の中で、ノロウイルスに対する効果が期待できる製剤として「ウィル・ステラV」の紹介があり、採用を検討することとなりました。昨年の12月に導入し、使用を開始しています。

- 導入の決め手は何でしたか?

当院では、薬剤管理の問題から複数の製剤を併用することが難しいため、ウィル・ステラVを導入するには従来から使用していたアルコール手指消毒剤の代替としても使用できる必要がありました。サラヤさんの担当者に詳しく話を聞くと、ウィル・ステラVは従来のアルコール手指消毒剤のもつ抗菌スペクトルももちろん備えているとのことで、その上さらに各種ノンエンベロープウイルスに対する効果も期待できるとのことでした。つまり、より幅広い抗菌スペクトルが期待できるということから、従来の製剤に代わり、ウィル・ステラVを導入することに決定しました。

また、ウィル・ステラVには多くの保湿剤が配合されており、手荒れに配慮されている点や、コスト面についても従来使用していた製剤と変わりがなかった点も、導入を決めた理由のひとつです。

ウィル・ステラV導入後

- ウィル・ステラVはどこに設置されていますか?

職員や患者さまのご家族などによりノロウイルス等の微生物が施設内に持ち込まれることを防ぐため、各施設、病棟の出入り口には全箇所設置しています。特に、認知症病棟など抵抗力の弱い患者さまがおられる病棟については、全病室の出入り口にも設置しています。

また、当院は介護老人保健施設を併設しています。このような福祉施設においては、ノロウイルスなどが一旦発生すると蔓延しやすく、大きな問題となりえます。そのため、介護老人保健施設では全出入り口への設置のほかに携帯用のウィル・ステラVも使用しており、利用者の介護などが終わるたびにすぐ手指衛生を行えるようにしています。退勤時についても、ノロウイルスを施設から自分たちの家に持ち帰らないため、施設出入り口でウィル・ステラVによる手指衛生を行っています。

病院出入り口
診察室出入り口
病棟出入り口
各所出入り口に設置されたウィル・ステラV

自動ノータッチ式ディスペンサー(GUD-1000)に設置され、手を差し出すだけで適量の薬液を手に受けることができます。

一般の方が使用する出入り口には、その使用方法をパネルで示しています。

- 今回の手指消毒剤の変更を受け、何か変化はありましたか?

手指衛生の重要性を改めて職員へ周知させることで、自分たちが媒体となって感染を伝播させることを防ごうという意識が強くなり、手指衛生の遵守率が大きく向上しました。ウィル・ステラVを設置している自動ノータッチ式ディスペンサーも使いやすいと好評で、それも遵守率向上の一因になったと思います。

- ノロウイルス対策としてのウィル・ステラVの効果はどうでしたか?

ウィル・ステラVを導入した昨年度もノロウイルス患者は数名確認されましたが、多病棟に伝播したり、蔓延することはありませんでした。一昨年のアウトブレイクでは、全8つの病棟のうち3つの病棟でノロウイルス患者が発生しましたが、昨年度は1つの病棟のみで収まりました。

介護老人保健施設においては、毎年多くのノロウイルス患者が発生するのですが、今年は数名確認されたのみでした。

NEXT STEP

- 今後の手指消毒剤について、どうお考えですか?

ウィル・ステラVを昨年12月に採用する際、ひとまずノロウイルスの流行が終息に向かう春先まで使用するということで導入致しました。今後引き続きウィル・ステラVを使用するかどうかについては、職員に対する使用感や感想などのアンケート調査の上で検討する予定ですが、薬局長の立場としてはこれからもウィル・ステラVを使用し続けたいと考えています。

今回インタビューさせていただいた方々
  • 福井 雅一 様

    薬局 薬局長

    福井様の経歴

    2002年
    当院入職

  • 辻 美津子 様

    介護老人保健施設 青い空の郷 療養部長

    辻様の経歴

    1996年
    当施設入職
    2001年
    介護支援専門員取得
    2008年
    介護老人保健施設
    リスクマネージャー資格取得

  • 藤井 祐二 様

    第7病棟 看護師長

    藤井様の経歴

    2003年
    当院入職

編集後記

同病棟は療養の患者さまが多く、微生物の持ち込みの多くについてが職員や患者さまのご家族によるものとの想定の下で、「人」が出入りするほとんどすべての箇所にはウィル・ステラVが設置されていました。そこには外部からの持ち込みを徹底的に防ぐという、職員の方の強い意識を感じました。

また、自動ノータッチ式ディスペンサーや携帯用製剤の活用など、手指衛生遵守のための工夫がいくつも実行されていました。

手指衛生を行うための環境が整っている点、職員の方が手指衛生の重要性を意識されている点の両方が、感染対策におけるひとつの大きな要素となるのではないでしょうか。

2011年4月8日
サラヤ学術部 吉田・小松・今井

               

電話によるお問合せ:06-4706-3938(受付時間:平日9:00~18:00)