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学術情報

感染症info

インフルエンザ

感染経路

感染症の感染経路は大きく接触感染、飛沫感染、空気感染に分けられます。インフルエンザウイルスの感染経路は、感染者の咳やくしゃみの際に発生する飛沫を吸い込む(飛沫感染)、もしくは飛沫で汚染された環境表面や物品に触れた手指を介する感染(接触感染)と言われています。

咳やくしゃみによる飛沫の拡散を最小限にするためには咳エチケット、インフルエンザ患者のケアにはサージカルマスクの着用が有用です。さらに、インフルエンザウイルスは、環境中(硬質表面)でも2~8時間生存することができると言われているため、汚染・感染を拡大させないためには、手指衛生や手がよく触れる環境表面(ドアノブやボタンなど)の清掃・消毒が重要です。
消毒にはアルコール製剤が便利かつ有効です。

飛沫感染 感染者の咳やくしゃみの際に出る飛沫に含まれるウイルスを、口や鼻から取り込み感染
接触感染 感染者の飛沫で汚染された環境表面に触れた手で、自身の目や鼻などの粘膜に触れることにより、ウイルスを体内に取り込み感染

空気感染の可能性

狭い部屋などでは比較的長くウイルスが空気中に浮遊するため、ウイルスを吸入し感染する空気感染が起きる可能性があります。このため、咳エチケットや手指衛生などの基本的な対策に加え、室内の換気も重要です。また、医療現場においては、気管挿管や気管支鏡検査などエアロゾルが産生される処置を行う場合には空気感染を考慮した対策が必要となります。

2014年3月