各種ガイドライン
透析関連
- 国内
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HIV感染患者透析医療ガイドライン(2010年)
日本透析医会・日本透析医学会 HIV感染患者透析医療ガイドライン策定グループ. HIV感染患者透析医療ガイドライン(2010年)
http://www.touseki-ikai.or.jp/htm/07_manual/doc/20101108_hiv_guideline.pdf日本透析医会および日本透析医学会より発表された、HIV感染患者の透析に係るガイドラインです。透析治療の際に考慮すべきHIV感染患者の状態や、防御レベルに応じた感染看護防御マニュアルの例、環境整備の方法、感染防止の盲点と対策等が掲載されています。また、CDCの各種ガイドラインを参考とした使用済み医療器材の再生処理方法のほか、HIV汚染事故発生時の対応の流れをまとめたフローチャート、予防内服や治療、拠点病院や中核施設の一覧も記されており、各透析施設がHIV患者を受け入れるにあたって参考となる内容がまとめられています。本ガイドラインは両会のホームページから無料でダウンロード可能です。
透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン(六訂版)(2023年)
日本透析医会 「透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン」改訂に向けたワーキンググループ
協力. 日本透析医会, 日本透析医学会, 日本腎臓学会, 日本臨床工学技士会, 日本腎不全看護学会, 日本環境感染学会.
http://www.touseki-ikai.or.jp/htm/05_publish/doc_m_and_g/20231231_infection_control_guideline.pdf本ガイドラインは、平成11年に透析施設において劇症肝炎が多発し患者が死亡したことから、透析施設での院内感染防止のためのマニュアルとして初版が作成されました。
四訂版からは、各施設の患者背景の違いや施設の要求される診療内容の違いに応じて役立てられるように、「マニュアル」から各記述のエビデンスレベルと推奨度が示された「ガイドライン」に変更されています。六訂版では、新型コロナウイルスの情報が追加された他、梅毒と帯状疱疹についての項目や超音波プローブの管理などの内容が加わりました。
- 米国
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Recommendations for Preventing Transmission of Infections Among Chronic Hemodialysis Patients(2001年) 慢性血液透析患者における感染予防のためのガイドライン
【原文】
CDC. Recommendations for Preventing Transmission of Infections Among Chronic Hemodialysis Patients. MMWR 2001; 50(RR-5).
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/rr/rr5005.pdf【訳本】
矢野邦夫 訳. 慢性血液透析患者における感染予防のためのCDCガイドライン. メディカ出版, 2001.米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)により発表された血液透析特有の感染制御対策のガイドラインです。すべての患者への感染制御策、器具や環境表面の洗浄・消毒・滅菌、ルーチンの血清学的検査、HBVワクチンおよびHBV、HCV、HDV、HIV、細菌感染の予防と対処などに関する勧告が示されています。
また、解説文にはHBV感染とHCV感染の疫学、臨床症状および自然経過、スクリーニングと診断用検査などについて詳しく記載されています。Guide to the Elimination of Infections in Hemodialysis血液透析における感染症阻止のためのガイド
【本文】
APIC. Guide to the Elimination of Infections in Hemodialysis, 2010
http://www.apic.org/Resource_/EliminationGuideForm/7966d850-0c5a-48ae-9090-a1da00bcf988/File/APIC-Hemodialysis.pdf血液透析患者は、侵襲的器具への曝露、免疫抑制作用、外来患者血液透析環境における患者間の物理的バリアの不足、そして治療・ケア中の医療従事者との頻繁な接触といった、複数の要因により、非常に容易に医療関連感染を発症します。この血液透析における感染症阻止のためのガイドには、透析患者を感染から守るためのエビデンスに基づいたベストプラクティスについて書かれています。