学術情報

各種ガイドライン

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HIV感染透析患者医療ガイド〔改訂版〕2019(2019年)

2010年に日本透析医会および日本透析医学会より発表された「HIV感染患者透析医療ガイドライン」をもとに HIV 感染患者透析医療のより実用的な指針として2019年に発行された改訂版です。本ガイドでは、HIV感染透析患者の現状やHIV感染患者に対する透析方法と受け入れ時に考慮すべきこと、HIV曝露後予防内服(PEP)等が記載され、各透析施設がHIV患者を受け入れるにあたって参考となる内容がまとめられています。HIV感染患者受け入れ時に考慮すべきこととしては、感染防御の基本や医療器具の洗浄・消毒、環境整備、感染性廃棄物の処理等が詳述されています。また、付録として、実用的でわかりやすい内容が盛り込まれた、HIV感染患者受け入れに関する19のQ&Aが掲載されています。

透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン(六訂版)(2023年)

本ガイドラインは、平成11年に透析施設において劇症肝炎が多発し患者が死亡したことから、透析施設での院内感染防止のためのマニュアルとして初版が作成されました。
四訂版からは、各施設の患者背景の違いや施設の要求される診療内容の違いに応じて役立てられるように、「マニュアル」から各記述のエビデンスレベルと推奨度が示された「ガイドライン」に変更されています。六訂版では、新型コロナウイルスの情報が追加された他、梅毒と帯状疱疹についての項目や超音波プローブの管理などの内容が加わりました。

米国

Recommendations for Preventing Transmission of Infections Among Chronic Hemodialysis Patients(2001年) 慢性血液透析患者における感染予防のためのガイドライン

【訳本】
矢野邦夫 訳. 慢性血液透析患者における感染予防のためのCDCガイドライン. メディカ出版, 2001.

米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)により発表された血液透析特有の感染制御対策のガイドラインです。すべての患者への感染制御策、器具や環境表面の洗浄・消毒・滅菌、ルーチンの血清学的検査、HBVワクチンおよびHBV、HCV、HDV、HIV、細菌感染の予防と対処などに関する勧告が示されています。
また、解説文にはHBV感染とHCV感染の疫学、臨床症状および自然経過、スクリーニングと診断用検査などについて詳しく記載されています。

Infection Prevention and Control in Dialysis Settings(2022年)透析現場における感染予防と管理

透析患者を感染から守るためのエビデンスに基づくベストプラクティスとして、2010年に発行された「Guide to the Elimination of Infections in Hemodialysis(血液透析における感染症阻止のためのガイド)」が、新たなエビデンスを踏まえて2022年に改訂されました。このガイドラインでは、腎臓疾患に関する基礎知識、標準予防策および感染経路別予防策、透析環境の整備や機器の消毒、そして血液透析患者を感染から守るためのベストプラクティスが記載されています。