開発ストーリー

足の清潔を支える一歩に。「スキナル フットワイプ」開発秘話

~ 足専用だからこそ実現する、清潔を保つ習慣化の追求 ~

2025年8月、「足を清潔にすることを習慣化してほしい」という思いから、足の清拭用ワイプ「スキナル フットワイプ」が誕生しました。
独自開発の天然界面活性剤「ソホロ」を配合した、医療・福祉向けスキンケア製品の一つで、足の清潔習慣の定着を目指して企画・開発しました。本記事では、開発担当者およびマーケティング担当者に、その背景や開発の経緯についてお話を伺いました。

製品の特徴と開発背景

-“足の清拭用”というコンセプトをもつ「スキナル フットワイプ」はどのような製品ですか?

マーケティング担当者:足特有のトラブルや不快感に対応するため、「足にこそ使っていただきたい」ワイプです。足は汗や汚れがたまりやすく、かゆみなどの肌トラブルや、足指・爪周りの汚れの蓄積といった悩みが生じやすい部位です。爪の厚みや変形なども、生活の質に影響を及ぼす場合もあります。こうした悩みがあるからこそ、足は常に清潔に保ちたい部位のひとつです。

また、介護施設などでは共同利用される足拭き用マットからの衛生面での課題も指摘されています。
こうした足ならではの課題に着目し、「大きなトラブルに発展する前に、足の清潔習慣を身につけてほしい」という思いから、現場の方が使いやすく、日常的に使い続けやすい製品を目指して開発しました。

-利用者・従事者の課題を製品仕様にどう反映しましたか?

研究開発担当者:脆弱な皮ふ、特に高齢者の方にも安心して使っていただけるよう、製品使用時の安全性をしっかり確保することが重要でした。
そのため、細胞毒性の低い除菌成分を選択しました。さらに消臭機能や温められる仕様を加えた処方設計で、使いやすさと安心感の両立を目指しました。

過去の製品からの進化

-当社が過去に発売していた「フットケアシート」から、新たに「スキナル フットワイプ」として新処方で発売に至ったことについてお聞かせください

マーケティング担当者:2013年に発売した「フットケアシート」はメントール配合で爽快感を重視した処方でした。ただ、主に高齢者の方に使っていただくことを想定した際、冷たさが刺激となり嫌がられるケースが多く見られました。

今回の「スキナル フットワイプ」では、そうした冷感をなくし、また温められる仕様に変更しました。さらに消臭成分を新たに配合し、ニオイ対策を強化しています。現場のニーズに合わせて処方を見直すことで、より使いやすく、現場に受け入れられやすい製品へと進化させました。

処方設計とこだわり

-「スキナル フットワイプ」には、サラヤが世界で初めて実用化に成功した天然の界面活性剤「ソホロ」が使われていますが、成分として採用した理由を教えてください

研究開発担当者:ソホロは界面活性剤の一種で一般的に洗浄成分に分類されますが、その中でも特に安全性が高いことが特徴です。今回、脆弱な皮ふの方にも使いやすい成分としてソホロを選びました。実際、洗浄効果が高いだけでなく、細胞毒性試験により安全性も確認しています。

もちろん洗浄成分は多く配合すれば高い洗浄効果は得られますが、必要な洗浄効果を満たしつつ毒性を抑えるというバランスが重要です。今回の処方では、その両立を実現できたと考えています。

-「ソホロ」を使用するにあたり、技術的な課題や苦労した点はありましたか?

マーケティング担当者:技術的な課題という点では、以前の処方では“製品自体のにおいが気になる”という声がありました。今回は改善できたと感じていますが、これはソホロの技術的な工夫によるものでしょうか?

研究開発担当者:サラヤのソホロ研究チームの研究成果もあり、より高精製で安定した原料の供給が可能になりました。これに伴い、処方への組み込み方でも新たな技術的検討が必要となりました。さらに、消臭成分や除菌成分との相性調整など、処方化技術を進化させています。

こうしたソホロ原料と処方化技術の進歩が、製品自体のにおいの改善の実現につながったと考えています。

「ソホロ」の特徴について

-単に洗浄成分として機能するだけでなく、除菌成分が肌になじみやすくなる働きがあると聞いています。そのメカニズムについて教えてください

研究開発担当者:ソホロは、肌への負担に配慮しながら成分を浸透させる力を持っています。皮ふの角質層への浸透性や表面張力の低下による肌表面への広げやすさなど、肌になじみやすい特徴があります。

ソホロの働きについては、現在社外の研究機関とも共同研究を進めており、浸透しやすさや吸着しやすさのメカニズム解明に取り組んでいます。

▼「ソホロ」の特徴や技術について詳しくはこちら

SOFORO
-このほか、除菌成分や消臭成分など、処方設計でこだわった点はありますか?

研究開発担当者:除菌成分には、安全性に配慮しつつ除菌性能が期待されるPHMB*を採用しました。

ニオイ対策としては、足の清拭用という用途に合わせて消臭成分にハトムギエキスを選び、消臭に関する評価試験も実施しています。

なお、ニオイ対策には洗浄・除菌の両方が関係していますが、除菌成分と洗浄成分は互いに影響を及ぼすこともあるため、消臭成分を含めた配合バランスを調整し、処方を設計しました。

*ポリエキサメチレンビグアナイドの略称(成分名:ポリアミノプロピルビグアニド)

お客様の反応と現場での活用事例

-実際にお使いいただいた施設やお客様からは、どのような声が寄せられていますか?

マーケティング担当者:足の清拭用というコンセプトで発売しましたが、実際の現場では企画開発段階で想定していなかった使い方など、さまざまな使用シーンが生まれています。

実際に寄せられた声

  • 足の清潔を保つのに、時間短縮につながっている

  • 以前から気になっていた足のニオイ対策に使いたい

  • 継続使用により、清潔保持に役立っている

また、足以外の部位にもお使いいただけます。実際に、さまざまな現場で活用されています。

  • 拘縮がある方の手や脇の汚れの除去

  • 整形外科外来でのギプス除去後の清拭

  • 透析治療や皮膚灌流圧測定(SPP検査)時の足の清拭

お客様が製品の良さを実感し、新たな使用方法を見つけて広げてくださることを、とても嬉しく思っています。

ご利用者様、これからお使いいただく皆様へのメッセージ

-改めて、開発に込めた想いを教えてください

研究開発担当者:今回研究開発に取り組んだチームにとって、「スキナル フットワイプ」は初めて取り組む身体用の含浸ワイプ製品でした。この取り組みはスキナルシリーズとして続いて発売した「スキナル 排泄ケアワイプ」の開発にもつながっています。

含浸ワイプというのは、基本的にこれだけで対応が完結するケースが多いため、従事者の方にとって、運用効率や交差汚染など感染対策面、さらに災害時の衛生管理にもお役立ていただける製品だと考えています。

-最後に、これからお使いいただく方々に向けて、メッセージをお願いします

マーケティング担当者:「スキナル フットワイプ」が最終的に目指すところは、足を清潔にすることを習慣化していただく、そこに貢献する製品でありたいと思っています。

足の悩みは見過ごされがちですが、放置するとさまざまな問題に発展することもあります。だからこそ、この商品を通じて少しでも足を清潔に保つことを身近に感じていただき、快適な毎日を過ごすお手伝いができればと考えています。

私たちの想像を超えたお客様の使い方や工夫で、製品の可能性は広がっています。今後もさまざまなニーズにお応えできるよう努めてまいります。

製品情報

スキナル フットワイプ

規格:40枚入

  • 厚手で大判の、足清拭用ワイプ

  • 天然洗浄成分ソホロ、除菌成分PHMBを配合し、足を清潔に保ちます

  • 消臭成分ハトムギエキス配合で、気になる足のニオイを除去

  • タオルウォーマーや電子レンジで容器ごと繰り返し温め可能

ブランド紹介

あらゆる肌に寄り添うサイエンス・スキンケア「Skinaru スキナル」
医療・介護の現場で直面するあらゆる肌トラブルに向き合い、科学的根拠に基づき清潔で健やかな肌に導くスキンケアブランドです。
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取材日:2026年4月

※本製品は足の清潔維持をサポートするために開発された製品であり、疾病の治療や予防を目的としたものではありません。あらかじめご了承ください。