製品情報

製品導入事例

衛生面・安全面に配慮した新生児・乳児の沐浴

杏林大学医学部付属病院
住所 〒181-8611
東京都三鷹市新川6丁目20−2
病床数 1,153床
全職員数 2,091名(平成26年4月現在)
手術件数 約11,000件(平成25年度)
病院のホームページ http://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/index.shtml

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杏林大学医学部付属病院は、「あたたかい心のかよう、良質な医療を患者さんに提供します」という理念のもと、高度医療の提供・技術開発・研修を担う特定機能病院の承認を受け、東京西部地区三多摩における中核的医療センターの役割を果たしています。1次・2次以外に3次救急医療を有機的にカバーする高度救命救急センター、総合周産期母子医療センターを24時間体制で運営し、また、大学病院として臨床医学の教育・研究の場であると共に、地域医療機関との緊密な連携のもとに高度医療を実践しています。

導入製品
  • ヘアケア・ボディケア用品

    アラウ.ベビー泡全身ソープ

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  • アラウ.ベビー 泡全身ソープ専用ディスペンサー

    サニショットUD-8600A

    本製品は後継品のUD-9600Aにリニューアルされています。
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NICU・GCUにおけるアラウベビー泡全身ソープとUD-8600A導入までの道のり

- アラウベビー泡全身ソープとUD-8600Aの導入を検討された背景は?

NICU・GCUには皮膚が弱く、小さく生まれた赤ちゃんが多くいるため、全身に使用する製剤を選択する際には、赤ちゃんの皮膚に優しい製剤を選択するよう心がけています。以前は、液状で大容量の全身ソープを空のポンプ容器に注入し、それを自動ディスペンサーに入れて使用していました。この製剤で皮膚に対するトラブルなどはありませんでしたが、液状タイプのため、使用する際に泡立てる必要がありました。また、容器自体は1回使用ごとに廃棄していましたが、スタッフが空のポンプ容器へ製剤を注入するなどの手間がかかっていました。外部で行われたスキンケア勉強会に参加したスタッフが「泡で優しく洗うことは、赤ちゃんの皮膚に対する刺激が少ない」という話しを聞き、スタッフから「泡タイプの石けんを使用したい」との声が上がったこともあり、泡タイプの新しい製剤の導入を検討しました。

- 導入の決め手は何でしたか?
落合直美 師長

赤ちゃんに対して安心して使用できる製剤として、皮膚への刺激が少なく添加物が入っていない製剤を選択したいと考えていました。アラウベビー泡全身ソープは、合成界面活性剤、着色料、香料、保存料が無添加で植物由来のせっけん成分を使用しており、保湿成分として天然ハーブエキス(シソ、ローズマリー)が配合されています。このように赤ちゃんの皮膚に優しい泡タイプの全身ソープであり、洗浄成分が石けんのため、すすぎ性が良いというところが導入の決め手となりました。さらにUD-8600Aはポンプに触ることなく衛生的に使用でき、センサーが下部に設置されているため、赤ちゃんの様子を確認しながら手をかざして石けんをとることができます。また、空のポンプ容器へ製剤を注入する手間が省けるということで、病棟を移転するタイミングで、UD-8600Aを含めて導入しました。
導入に際しては、まず1箇所にアラウベビー泡全身ソープをセットしたUD-8600Aを設置し、使い心地をスタッフに試してもらいました。泡タイプの使用感は良好で、ディスペンサーは使いやすいということで、導入は問題なしと判断し、全面導入を行いました。まず1箇所に設置して試用し、評価したため、スムーズに導入することができました。

- アラウベビー泡全身ソープとUD-8600Aの導入後

- アラウベビー泡全身ソープとUD-8600Aの導入後、スタッフの方の評判はいかがですか?
赤ちゃんの沐浴の様子
センサー感知により、自動で泡の全身ソープが
吐出されるため、赤ちゃんの様子を見ながら
使用することが可能です。

「赤ちゃんに優しい泡タイプの石けんを使用したい」というスタッフの思いから新しい製剤を導入したため、スタッフの評判は良好です。以前は、お尻だけを部分洗いしたいときにも液体タイプの石けんを水で薄めて泡にしてから使用していたので大変でしたが、泡タイプに変更したことで、「泡タイプでそのまま使用できるので便利」というスタッフの声を聞いています。また、「泡切れが良く使いやすい」、「空のポンプ容器へ石けんを注入する作業が不要となり楽になった」という声も上がっています。石けん成分が赤ちゃんの皮膚に残るとかぶれてしまうことがあるため、泡切れが良く、赤ちゃんの皮膚に優しいアラウベビー泡全身ソープは安心して使用できます。洗い流しがスムーズに行えることで、赤ちゃんにとっても入浴に対する負担が軽減出来ていると思います。

- 設置箇所はどのような場所ですか?

「沐浴槽にアラウベビー泡全身ソープをセットしたUD-8600Aを1台ずつ設置しています。その他にベッドサイドでも使用できるよう可動式の沐浴槽とアラウベビー泡全身ソープをセットしたUD-8600Aを用意しています。ベッドサイドで沐浴を行う場合は、以前はアラウベビー泡全身ソープのポンプ式を使用していました。しかし、片手でポンプを押しながら作業をするのが難しいこともあり、「自動タイプで出来ると良いね」という話しをしていたところ、UD-8600Aを可動式にできるというお話しをいただき、導入いたしました。ベッドサイドまで運搬して使用することができ非常に便利です。

沐浴槽とアラウベビー泡全身ソープをセットしたUD-8600A
可動式沐浴槽とアラウベビー泡全身ソープをセットしたUD-8600A
- UD-8600Aの使用感はいかがですか?

以前もノータッチ式ディスペンサーを使用していたため、使用に際して問題はありませんでした。乾電池式で充電の手間がないことは良いと感じています。以前のディスペンサーではセンサーがディスペンサーのフロント側にあったため、前を人が通り過ぎることで反応している事がありましたが、今はセンサーがディスペンサーの下部にあるため、ディスペンサーの下に手を出さない限り薬液が吐出されず、製剤の無駄が改善されました。

NEXT STEP

- 今後の課題や目標をお聞かせください。

赤ちゃんはテープでかぶれてしまうことや、コードが挟まっているだけで皮膚トラブルになることがあるため、スキンケアを充実させていきたいと思っています。赤ちゃんの皮膚トラブルに関して、NICU・GCUでの対応が難しい場合は小児科の皮膚・排泄ケア認定看護師と一緒にケアを行っています。赤ちゃんは言葉で訴えることができないため、皮膚トラブルから守るためにも私たちがきちんと見て対応していきたいと思っています。

今回インタビューさせていただいた方々
  • 落合 直美様

    落合様の経歴

    1998年
    杏林大学医学部付属病院 入職
    産科病棟/MFICU・NICU/GCU勤務を経て
    2011年
    NICU/GCU師長

編集後記

沐浴は清潔を目的として行われるケアですが、方法によっては逆に新生児・乳児へストレスを与えてしまう場合があります。より安全で衛生的な環境を提供するため、また新生児・乳児への負担軽減のために行動されたスタッフの方の熱い思いを感じました。実際にアラウベビー泡全身ソープとUD-8600Aを活用していただいている様子を拝見し、赤ちゃんが気持ちよさそうに沐浴している姿が印象的でした。

取材日:2014年7月15日
インタビュー:サラヤ学術部 羽鳥、齋藤

               

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