国内
内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン(第2版)(2004年)
日本消化器内視鏡技師会安全管理委員会 編. 内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン(第2版)
http://www.ask.ne.jp/~jgets/CD_GL2_main.html
日本消化器内視鏡技師会より発表された内視鏡を介した医療関連感染を防ぐための基本的な内容、感染対策の原則、内視鏡の構造、効果的な洗浄・消毒の方法と使用薬剤、職業安全などが体系的に記載されたガイドラインです。内視鏡洗浄後の消毒方法として、2%グルタラール10分間、0.55%フタラール5分間、0.3%過酢酸5分間の消毒を紹介、内視鏡メーカーは認めていないとのコメントつきで強酸性電解水を紹介しています。全文は日本消化器内視鏡技師会のホームページで公開されています。
消化器内視鏡の洗浄・消毒マルチソサエティガイドライン(2008年)
日本環境感染学会, 日本消化器内視鏡学会, 日本消化器内視鏡技師会. 消化器内視鏡の洗浄・消毒マルチソサエティガイドライン. 環境感染2008; 23 supplement..
http://www.jgets.jp/CD_MSguideline20080523.pdf
日本環境感染学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器内視鏡技師会が合同で作成した消化器内視鏡の洗浄と消毒に関するガイドランです。用手あるいは自動洗浄装置を用いて内視鏡を洗浄する際のポイントや、内視鏡付属品の再生処理方法についても紹介されており、消化器内視鏡の再生処理の実践に即した内容になっています。本ガイドラインでは種々の実験データや英米での現状を勘案し、内視鏡洗浄後の消毒方法として過酢酸5分間、グルタラール10分間、フタラール10分間が紹介されており、前述の「内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン」よりもフタラールへの浸漬時間が延長されています。また、認可された内視鏡自動洗浄装置を使用してあらかじめ十分な洗浄を行い、塩素濃度を確認した上で管理された機器のもとでの使用であれば、電解酸性水の適用を認めています。全文は日本消化器内視鏡技師会のホームページから無料でダウンロードが可能です。
気管支鏡検査を安全に行うために(2010年)
日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会 編. 気管支鏡検査を安全に行うために. 2010.
http://www.jsre.org/medical/kikansikyokensa.pdf
日本呼吸器内視鏡学会による、気管支鏡検査の検査手技、検査中・検査後の管理、治療における注意点などについて幅広く記載された医療安全のための手引き書です。「感染対策」の項では、内視鏡の再生処理に関する記載があり、気管支鏡使用後の処置、個人防護具の着用、ディスポーザブル製品の考え方などが簡潔に示されています。
米国
Multisociety guideline on reprocessing flexible gastrointestinal endoscopes: 2011
軟性消化器内視鏡の再生処理に関するマルチソサエティガイドライン 2011年
Peterson BT, et al., Multisociety guideline on reprocessing flexible gastrointestinal endoscopes: 2011. Gastrointestinal Endoscopy, 73(6):1075-1084, 2011
http://www.asge.org/uploadedFiles/Publications_and_Products/Practice_Guidelines/Multisociety%20guideline%20on%20reprocessing%20flexible%20gastrointestinal.pdf
米国病院疫学学会(The Society for Healthcare Epidemiology of America: SHEA)の方針書(ポジションペーパー)として2003年に発表された軟性消化器内視鏡の再生処理に関するガイドラインの改訂版です。今回の改訂はSHEAと米国消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy: ASGE)のほか9つの機関が共同で行いました。
ガイドラインには再生処理に関する新たな問題や文献が追加されたほか、再生処理の重要な工程(洗浄と乾燥を含む)に関する再考察、内視鏡の様々な付属品の再生処理問題などが追加・変更されました。また、更なる研究が必要な未解決問題として再生処理後の内視鏡の品質保持期限、再生処理後の微生物学的サーベイランステストの役割、感染管理の観点からの内視鏡の耐久性および寿命などが挙げられています。
本ガイドラインはSHEAの学術誌であるInfection Control and Hospital Epidemiology (32(6):527-537, 2011)でも発表されています。
国際機関
WGO-OMGE/OMED Practice Guideline Endoscope Disinfection(2005年)
WGO-OMGE/OMED 内視鏡洗浄消毒に関する実践ガイドライン
- 【原文】
- Practice Guideline Endoscope Disinfection. 2005.
http://195.30.252.198/downloads/pdf/guidelines/wgo_omed_endoscope_disinfection.pdf
- 【訳文】
- 日本消化器内視鏡技師会. WGO-OMGE/OMED 内視鏡洗浄消毒に関する実践ガイドライン訳文
http://www.jgets.jp/WGOguideline_japanese.pdf
世界消化器病学会(World Gastroenterology Organisation-Organisation Mondial de Gastro-Enterologie: WGO-OMGE)および世界消化器内視鏡学会(Organisation Mondial d'Endoscopie Digestive: OMED)から発表された、内視鏡の洗浄、消毒の実務に関する実践ガイドラインです。本ガイドラインは内視鏡の洗浄、消毒の手順において「最も望ましい基準、標準的な基準、最低限の基準」と階層を導入し、世界の地域における内視鏡洗浄消毒手順の遵守を狙っています。
これは世界の標準となるものと考えられていますが、日本国内に特化したガイドラインではないため、国内では販売されていない薬剤の紹介、酸性電解水を高水準消毒剤として位置付けるなど、日本の現状や考え方にそぐわない点も存在します。そのため、注意が必要と考えられる記載箇所のには注釈を記した和訳文が日本消化器内視鏡技師会により作成、公開されていますので、原文と合わせてご覧いただくことをお勧めします。