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手術室の感染対策-Surgical SARAYA-

手術用手袋

キーワード ラテックスフリー、パウダーフリー、二重装着、インディケーター手袋
ラテックスフリー、パウダーフリーの手術用手袋を選択しましょう

患者の術野に直接触れる「手術用手袋」は滅菌処理が施され、患者と医療従事者を各種感染症から守り、安全に手術を行うために必要とされます。

手術用手袋は、大きく「天然ゴム製」と「合成ゴム製」に分けることができますが、天然ゴム製手術用手袋の使用により引き起こされる可能性がある反応については、十分な注意が必要となります。 具体的には、ラテックスアレルギーや接触皮膚炎といった反応です。

天然ゴム製手袋の中には、着用をスムーズにするためにパウダーが塗布されているものがあります。しかし、このパウダーはラテックスを吸着するため、手指皮膚へのアレルギー反応の原因となります。また、手袋離脱時に空気中にラテックス抗原を含んだパウダーが浮遊し、それを吸引することによる喘息など、皮膚以外のアレルギー反応を起こす場合もあります。その他、パウダー自体による皮膚の擦過や乾燥が皮膚症状の原因となります。患者がパウダーによる腹膜炎となった事例もあるため、パウダー付手術用手袋を使用する場合には、手袋表面のパウダーを滅菌水で十分に洗い流してから使用する必要がありますが、手間や時間、コストの観点からもデメリットがあります。

手術用手袋の二重装着が推奨されています

近年、手術用手袋の二重装着が国内外のガイドラインにおいて推奨されています。例えば、日本手術医学会による『手術医療の実践ガイドライン 改訂版1)では、「術野の汚染防止および職業感染防止の面から2重手袋の着用が推奨される」と記載されています。その他、世界保健機関 (World Health Organization: WHO)による『WHO安全な手術のためのガイドライン2009 』(WHO Guidelines for Safe Surgery 2009) 2) 、米国疾病管理予防センター (Centers for Disease Control and Prevention: CDC) による『手術部位感染防止のためのガイドライン1999』(Guideline for Prevention of Surgical Site Infection, 1999) 3)、米国周術期看護協会 (Association of periOperative Registered Nurses: AORN) による『周術期の実践ガイドライン2015』(Guidelines for Perioperative Practice 2015 Edition) 4) においても、二重装着の有効性について言及されています。

また、エビデンスに基づく医療 (Evidence Based Medicine: EBM) 実践のため、複数の臨床試験の結果を総括的に評価するコクラン共同計画 (Cochrane Collaboration) によるレビュー『手術による交差感染を軽減するための二重手袋の装着』(Double gloving to reduce surgical cross-infection) 5) では、手術用手袋を二重装着した場合の内側手袋のピンホール発生率は、一重装着の場合と比較して有意に少なかったという結論に達しています。

インディケーター手袋の使用で、ピンホールが発見しやすくなります

国公立大学附属病院感染対策協議会による『病院感染対策ガイドライン 改訂第2版』6) では、「手術用の手袋は2重装着が望ましく、内外で色の異なったインディケーター手袋の使用も考慮する」と記載されています。また、コクラン共同計画 (Cochrane Collaboration) のレビュー『手術による交差感染を軽減するための二重手袋の装着』(Double gloving to reduce surgical cross-infection) では、通常の手術用手袋の二重装着と比較し、内側にインディケーター手袋を用いた二重装着では、手術中のピンホール気付き率が有意に高かったという結論に達しています。

バイオジェル®は、二重装着時、血液・体液などの液体が付着している状態で外側手袋にピンホールが発生すると、ピンホール周辺に内側手袋の色が迅速にはっきりと浮き上がり、ピンホールの発生をお知らせします(ピンホール検出システム)。

ピンホールを
はっきり、速く、大きくお知らせします。

バイオジェル®独自のピンホール検出システムでは、色のついた内側手袋(インディケーターアンダーグローブ)の色が見えるだけでなく、内側手袋と外側手袋の間で血液、血漿が広がると内手袋の色が浮き上がるように見えるため、ピンホールの発生が確認しやすくなります。

参考

1) 日本手術医学会. 手術医療の実践ガイドライン 改訂版. 2013年.
2) WHO. WHO Guidelines for Safe Surgery 2009. 2009.
3) CDC. Guideline for Prevention of Surgical Site Infection. 1999.
4) AORN. Guidelines for Perioperative Practice 2015 Edition. 2015.
5) Tanner J, Parkinson H. Double gloving to reduce surgical cross-infection. Cochrane Database Syst Rev. 2006.
6) 国公立大学附属病院感染対策協議会. 病院感染対策ガイドライン 改訂第2版. じほう. 2015年.

手術用手袋-適切な選択と二重装着の重要性-

【I. 解説】適正使用の解説とポイント[全編](16分30秒)

手術用手袋の素材による特徴、手術中の手袋破損リスク、二重装着の重要性、手術用手袋装着・交換時のポイント、実際に手術用手袋を二重装着を実践されている方々のインタビューをご覧いただけます。

チャプター

【II. 装着の手順】装着方法[全編](9分52秒)

手術用手袋の装着方法であるクローズド法、オープン法、アシスト法、それぞれの装着方法をご覧いただけます。

チャプター
手術用手袋二重装着手順マニュアル

クローズド法(例)

オープン法(例)

アシスト法(例)

アシスト法(例)

※「手術中に破損した手袋の交換方法(例)」は「クローズド法(例)」「オープン法(例)」「アシスト法(例)」のポスターデータそれぞれに含まれています。