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速乾性手指消毒剤の1回あたりの使用量について、国内外で様々な見解があります。
現状では、CDCの手指衛生のためのガイドラインに「手に塗布する理想的容量はわかっておらず、製品形態によって異なる可能性がある」との文言があるように、明確には定められていません。
そこで速乾性手指消毒剤に関して、皆さまのご施設でご使用の形態および1回あたりの使用量をどのように規定されているのかアンケートを実施させていただきました。
ご施設で使用されている速乾性手指消毒剤はジェルタイプが約70%を占めています。日本では2000年代初頭に発売が開始されたジェルタイプが確実に浸透していることが伺えます。
また、手指消毒1回あたりの使用量や擦り込み時間に関しては約80%が何らかの規定をされています。
それぞれのタイプでの使用量および擦り込み時間は、液タイプで「3mL程度」および「15秒以上」、ジェルタイプで「2mL程度」および「15秒以上」、泡タイプで「3mL程度」が1番多くなっています(泡タイプの擦り込み時間は「15秒以上」および「20〜30秒以上」共に同数でした)。
使用量はジェルタイプの方が液タイプと比べると少ない傾向にあります。使用量による効果については、ジェルタイプは液タイプと比べ少ない量で同等の効果を示した、という報告(中川博雄他)があります。
擦り込み時間については、手指衛生に関するCDCガイドラインでは「10〜15秒間擦りあわせた後、手が乾いた感じであれば、塗布量が不十分」、WHOガイドラインでは「手指衛生の全手順にかける時間:20〜30秒(図解)」とあり、これらのガイドラインに即して規定されているようです。
(単位:人)
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