サラヤ株式会社の医療従事者向けサイト「Medical SARAYA」です。
先日紹介させていただいた、APIC(米国感染管理疫学専門家協会)の
"Infection Prevention and Control for Shelters During Disasters"
(災害時の避難所における感染予防および管理)、
"Triage and Surveillance Procedure(トリアージとサーベイランスの手順)"の中から、
今回は"Infection Control Triage(感染管理トリアージ)"を紹介いたします。
↓前回(症状サーベイランス)の記事はこちらをご覧ください
http://med.saraya.com/blog/2011/03/004255.html
"Infection Control Triage(感染管理トリアージ)" p9
適切な観察および症状サーベイランスで得られたデータにより、
感染性のリスクを基にトリアージするべきである。
特定の症状/シンドロームを呈する人は感染症を発症している可能性がある。
これらのシンドロームおよびそれに対する適切な感染管理介入を付録D(p36)に示す。
付録D(感染管理トリアージ)
この表はガイドラインとするものであり、包括的ではない。
患者と接触する際には標準予防策をとるべきである。
重症あるいは急性進行性の症状を呈する人は早急に医療専門家あるいは医療施設に紹介すべきである。
| 症状/シンドローム | 予防策1 | 人の配置/隔離 | 医療専門家の診断の必要性 |
|---|---|---|---|
| 【呼吸器】 | |||
| 咳、鼻水、涙目 | 標準予防策 | なし | なし |
| 大人:華氏101.1度(約38℃)以上の熱および咳 | 飛沫感染予防策 | コホーティング、 空間的隔離 |
あり |
| 子供:華氏101.1度(約38℃)以上の熱および咳 | 飛沫感染予防策 接触感染予防策 |
コホーティング、 空間的隔離2 |
あり |
| 華氏101.1度(約38℃)以上の熱、咳、血痰および体重の減少 | 空気感染予防策3 | AIIRあるいは陰圧空間室、 コホーティング、 空間的隔離2 |
あり |
| 【下痢あるいは嘔吐】 | |||
| 嘔吐 | 標準予防策 | 社会的隔離3 | あり |
| 便が緩いあるいは形を成していない | 標準予防策 | なし | なし |
| 水様便あるいは激しい便(血便の有無に関わらない | 接触感染予防策 | コホーティング、 空間的隔離2 |
あり |
| 【皮膚】 | |||
| 華氏101.1度(約38℃)以上の熱および発疹 | 空気感染予防策3 | コホーティング、 空間的隔離2 |
あり |
| 華氏101.1度(約38℃)以上の熱、上胸部発疹および首痛/首の凝り | 飛沫感染予防策 | コホーティング、 空間的隔離2 |
あり |
| 眼感染(涙目) | 標準予防策 | 社会的隔離4 | あり |
| 排液性損傷/創部 | 接触感染予防策 | コホーティング、 空間的隔離2 |
あり |
| かゆみのある発疹(熱なし) | 接触感染予防策 | コホーティング、 空間的隔離2 |
あり |
上記は症状が治まるまで継続する。